SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


運動会・中間テスト、ご苦労様。練習は「空と樹海と湖と」

今日は、いくつかの小学生で運動会があり、約半数の中学校・高校では月曜日から中間テストが計画されていて、「空」にとっては1年の中でも最も苦しい日の一つです。
かく言う嶋田先生も、来週27日(土)は自分の学校の運動会で、恒川さん・高倉さん・浜田先生によく頼んでありますが、そこはメンバーの協力が必要です。よろしくお願いします。
愛知県合唱連盟合唱祭が6月の10日(土)にありますが、嶋田先生の練習は今日の次は6月3日(土)と本番当日の10日(土)だけですから、今日はメンバーが多かろうと少なかろうと「空と樹海と湖と」の練習をしようと思っていました。
嶋田先生が「空と…」をどんなテンポで指揮するか、あるいはどの部分のハーモニーを重要視するか、浜田先生たち3人に聴いていてもらう必要があるからです。もちろん、今日来てくれたメンバーが安心して合唱祭のステージに立てるように支援することが第一であることは変わりませんが、来週の練習に向けて、何が課題で何をクリアしなければならないか、明らかにしておく必要がありました。

朝イチから「空と樹海と湖と」を歌うのは大変だったと思います。しかも運動会とテストで決して多くはないメンバーですから、最初は声も出ない、だからハモらない、パートのバランスも悪いと、なんだか奇妙な「空と樹海と湖と」が出来上がりました(笑)。
しかし、それで良いのです。そこから、どう響きと表現を高めていくかが大切であり、できなかったことを少しでもできるようにするのが練習だからです。だからアセリません。
結論を記せば、12時前には少ないメンバーですが美しい「空と樹海と湖と」になりました。どういうことかというと、室内楽的な「空と樹海と湖と」になったということです。ベートーヴェンの「運命」を100人のフルオーケストラで演奏すれば、パンチが効いた迫力のある響きになります。20人の弦楽合奏でパッヘルベルの「カノン」を演奏すれば、純粋なハーモニーを楽しめる温かい響きになります。音楽は、何でもかんでも大きい音で爆発的な演奏であれば良い…というものではありません。最も大切なことは、表現する一人一人が自信をもって自分の表現をすることができるかどうかです。「空と樹海と湖と」のような曲でも例外ではなく、60人で歌えばそれなりに迫力のある演奏になるでしょうが、ソプラノ上下・メゾソプラノ上下・アルト上下の6人でキッチリハモらせたら、それはまた全く違う「空と樹海と湖と」の響きと表現になるはずです。そのためには、その6人が完全に音楽を手の内に入れている必要があり、メチャクチャにレベルの高い話ですが、これは合唱団「空」の究極の目標です。今日は少しですがそれができました。

そのために、各パートでの音程の問題とか、一人一人の発声や音取りのことなど、けっこう細かい練習をしつこく繰り返すことになりましたが、それは非常に意味深く効果のある時間でした。

最初に歌った「空と樹海と湖と」と、最後に歌った「空と樹海と湖と」を比べれば、それは自明です。歌っていた子たちも、それは自覚できていることと思います。

来週に向けての課題は「はひふへほ」のハッキリとした発音です。特に後半の「光る空と」が「怒る空と」と聞こえ、「晴れた日の富士山」が「荒れた日の富士山」と聞こえる部分は、みんなで発音を練習する必要があります。

もう一つは3連符の問題ですが、これはあまり重要ではありません。ここに時間をかけるより、一人一人が音程を少しでも確かなものとして、言葉をハッキリと発音するようにすることが優先されることと思います。

6月3日(土)にみんなの前に立った時、音程と発音を第一に聴いてみたいと思っています。ちなみにこの日は、嶋田先生の誕生日です。な~んちゃって。この日を生きがいにして、また2週間ガンバリまーす。

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