SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


29年度のパート決定
「空と樹海と湖と」に全力投球

今日も「空と樹海と湖と」を使っての発声練習からスタートしました。ソプラノもメゾソプラノもアルトも、全部のパートを全員で歌うという方法です。ソプラノを歌えば高い声の練習になります。アルトを歌えば低い声の練習になります。そして、全部のパートを知っていて自分のパートを受け持つことがいかに大切で楽しいことかは、これまでに記したとおりです。

湯山先生の名曲に「向日葵の歌」という曲があり、「空」も5回くらい歌いましたが、「向日葵の歌」を歌うと(練習すると)声がとても美しく伸びるようになります。何度も歌ううちにそのことに気付いた嶋田先生は、湯山先生と金山の道を歩いていた時に聞いたことがあります。
「先生の歌を練習していると子供たちの声の伸びが良くなるように感じます。調性とかフレーズとか、子供の声が伸びるように計算して作曲されているのですか?」
湯山先生は即答されました。
「そのとおりです。子供たちの声が伸びるように、いろいろと考えて作曲しています。」と。
「向日葵の歌」も「空と樹海と湖と」も同じことで、みなさんの発声をトレーニングするのに、これ以上の曲はありません。もっとも、手抜きして歌っていてはダメですけれども、手抜きしていたら何をやっても効果があるはずはなく、みんなには「全力で歌うように」という指示をいつも出しています。

さて、発声練習している間に、先週・先々週と続けて聞いておいた「希望のパート」がホワイトボードに再現され、みんなで確認しました。どのパートも10人前後の希望があり、人数のバランスは申し分ありません。年齢とか在団年数とかを考えると工夫の余地はあるかな…とも思いましたが、何よりも一人一人の希望を優先したい…という思いがありますので、決定宣言を出しました。つまり、全員が希望のパートを受け持つことになります。今後、新しく入ってきた子が10人いたとして、その子たちが全員ソプラノだったというような突発的な事件が起こらない限り、このパートで決定とします。

新しいパートに座席移動して、あらためて「空と樹海と湖と」を歌います。希望のパートを歌うだけあって、よくハモります。全員が全部のパートを一通り知っていることも大きく、効率よく練習が進みます。
79小節目のソロは全員で練習しました。このソロはソプラノのパートに書いてありますが、ソプラノのメンバーから選ぶ必要はありません。これは湯山先生にも確認済みです。今日は誰がこのソロを受け持つかを決めるつもりはサラサラなく、このフレーズを練習することによって今日練習に来てくれたメンバーの力をいかに伸ばすかを考えていました。

楽譜を見るのは良いことなのですけれども、楽譜を見ることで身体の解放が妨げられ、声が委縮してしまうことは問題です。国語の教科書を読んでいるような歌い方です。AKB48が発散しているような歌い方が必要です。「間違えても良いから楽譜を見ないでガーンと歌ってくれ」と指示します。全員に2回ずつ歌ってもらいましたが、全員1回目より2回目の方が良かった。成果はあったと思います。ですが十分ではない。もっともっと伸び伸びと歌うことができるはずです。

64小節目から始まる小さいソロは6月の合唱祭に限って、三人ともソプラノから出すことにします。なぜならば、ソロの音がソプラノの音になっており、楽譜どおりにメゾソプラノとアルトから一人ずつソロを出すと、ハーモニーのバランスが崩れてソプラノだけが強くなってしまうからです。50人か60人のメンバーがいれば、こんな悩みもなくなるのですが…。ただし、11月の本番は各パートから出すこととします。
64小節目の小さいソロや79小節目の大きいソロをやっていて出てきた課題は3連符の歌い方です。2拍3連もアヤフヤです。
63小節目、66小節目、67小節目、71小節目、79小節目などです。時間のある時に楽譜を見ながらCDを聴いて、整理しておいてくれると助かります。

休憩の後は「空と樹海と湖と」の終結部を練習しました。特に123小節目からは全身全霊で全力を振り絞ったフォルティシモが要求されます。曲の大きさに負けない体力が必要ですね。
その後は「ちゃっちゃ茶畑」を歌い、「うなぎの子守唄」を歌いました。これまでの練習でおおよその音は入っているので、久しぶりに歌うのですがきれいにハモりました。
最後の5分は「さくらえびの海」です。この曲は超久しぶりなのでサスガにヤバかったですけれども、最後の30分で大曲を3曲歌って終われることに大きな幸せを感じます。ありがとうございました。

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