SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


CM録音完了 アンツ・ソーツ先生来日

午後からビックカメラCMソングの録音があるので、朝イチは5つのバージョンを発声練習がわりに歌いました。
普通の子供の合唱団なら音程の微妙な狂いや地声と頭声の切り替えなどに悩むところでしょうが、「空」の場合は音程や発声については全く問題がなく、言葉が伝わるようにハッキリと発音することと、とにかくオモシロおかしく元気よく歌うことをポイントとして指導しました。

そして、「Mis on inimene?」の練習に入ります。ソーツ先生が来てくださることは保証はできませんが、この練習が「空」のみんなの実力を高める上で有効であることには絶対の自信があります。
無伴奏の曲は互いの声を頼りにして自分の声を出すこと以外に方法がなく、それは自分もそうですが相手も同じ思いであり、真実の意味で互いに助け合う呼吸が生まれます。自分は友達に支えられ、同時に自分が友達を支える…という構図ですね。

具体的には、23小節目から始まる「神は自分に素直である人を守る」というフレーズの3回の繰り返し、ここのハーモニーを徹底的に整えました。
ハーモニーも整えましたが、発声練習も同時進行です。23小節目はフォルテ、25小節目はフォルティシモ、そして27小節目は祈るようなピアニシモです。
フォルテとフォルティシモは聴く人を圧倒するパワフルなエネルギーが絶対に必要です。ただ声が大きいだけではダメ。大きい声ではなく強い声。文字通り、全身全霊を傾けた激しい声が必要です。この部分、かなり感動的な表現を生み出すことに成功しました。
27小節目の祈るようなピアニシモ。声が弱くなってしまってはダメです。音量としては小さくなるのですが弱くなってはいけない。小さい声のピアニシモは本当にホントに強い声でなくてはなりません。
この6小節だけで約1時間を投入することとなり、休憩に入りました。嶋田先生としては滅多にないことなのですが、今日は全部の時間を1曲に集中するつもりでいました。やろうと思えば「禁じられた遊び」や「ビリーブ」などの曲でも1曲で1日を終わらせることができます。気になる部分を全部指摘して修正しようとすれば当然そうなります。では、なぜ普段の練習の中でそうしないかと言うと、緊張感がもたないからです。普段の練習は、いろいろな曲を少しずつレベルアップしていった方がよい。
ですが「Mis on inimene?」の場合、来週が最後で次はないのです。4月になったら、もう絶対に練習することはない、今ここだけの曲なのです。小学校生活で言えば中津川野外教育や修学旅行みたいなものですね。この場合、明日は出発という日に算数や国語に全力を投入しているようなら、その先生はアホですね。前日にはやることがある。いかにして中津川野外活動や修学旅行を成功させるように子供の心を高めていくか、前日にはその一点に集中します。

後半、3小節目、7小節目、31小節目、35小節目の「スィン」にクレッシェンドを入れるように指示しました。和音の話もいっぱいしました。音がぶつかる部分や、ぶつからないで天国的にハモる部分など、すごくきれいなハーモニーを生み出すことができました。みなさんの頑張りに感謝です。

午後、上前津のスタジオに移動して、ビックカメラCMソングを録音しました。その場で分かったことですが、この曲の録音は約10年ぶりのことであり、その約10年前に録音したのは誰あろう合唱団「空」の子です。つまり、みんなのOB。ということは、今までテレビやネットに流れていて、みなさん自身が参考にして聴いていた音源は、実は以前の合唱団「空」の歌声であったわけです。これは嶋田先生も気付かなかった。言い訳を許してもらうなら、前の録音の時は嶋田先生は現場に立ち会うことができなかった…ということです。いやぁ、あの時のメンバーの歌声が10年間も各店舗やネットで流れ続けていたなんて、信じられませんね。今回の録音もテレビにも流れるそうですし、10年くらいは使われることになるわけです。オモシロイ話ですね。
現場では、言葉をハッキリ発音すること、伴奏のカラオケの音を集中して聞いて合わせることなど、いろいろな指示を出しました。ディレクターの判断が下る前に、みなさん自身が「今のダメ」などと判断したり、微妙に速くなっていることを伝えに行こうとスタジオに入ったら、もう自分たちで「速かった」と話し合っていたり、「空」のレベルの高さを実感しました。
完全完璧なテイクは録れませんでしたが、水準を超えることはできたと思います。楽しさあふれる歌声でした。みなさんの歌声が、これから駅前の店で24時間、約10年間流れるわけです。テレビのCMとやらも楽しみですね。

その後、春日井に急行してソーツ先生の練習に参加しました。昨日17日に来日されたソーツ先生は大変お元気なご様子でした。エネルギッシュな指揮ぶりは以前と全く変わることはありません。
明日19日、東海メールのみんなで歓迎パーティーをします。その席で、嶋田先生は25日に来てくださるようにお願いをします。
結果は、早川さんから連絡が回ることになっています。
みなさん、お楽しみに。

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