SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


湯山先生のリハーサル

10月15日(土)は湯山先生の前日だというのに練習に参加できなくて、本当に申し訳ありませんでした。恒川さんと浜田先生を中心に上手くカバーしてくださったと聞いています。

その練習の成果か、湯山先生をお迎えした練習は、絶賛をいただくことができました。中間テスト期間の最中で、どうしても来られなかったメンバーもいる中で、合唱団「空」本来の力(全員が結集した力)の発揮は程遠いのに、集まったメンバーだけの歌唱でいただいた言葉は、

「子どもたちの声は、私が理想としている声です。一番好みの声です。どうして、あのような声が出るのですか?」

というものでした。昼食の時に聞きました。湯山先生の好みの声なんて、嶋田先生に分かるわけがありません。だから、

「さぁ~???」

と答えるしかありませんでした。湯山先生の好みの声なんて、いくら嶋田先生だって分かる訳がありません。好みというものは本人の脳ミソが感じるものですから、他の人が理解することなど絶対にできないことでしょう。

それなのに湯山先生の口から、このような言葉を引き出したみなさんって、すごい人たちですねぇ。すごいと思います。湯山先生による結論は、

「私の曲を毎年、何曲も歌い続けてくれているうちに、子どもたちの敏感な感性が私の曲にふさわしい声を感じ取って、自然に育まれた声なのでしょうね」

というものでした。嶋田先生は言葉を失いました。このような言葉を、みなさんに対する最高の賛辞を、掛けていただけるとは想像もしていなかったからです。

これで、フルメンバーが揃ったら、どんなことになるのでしょうか。楽しみなこと、この上もありません。

 

さて、そうは言うものの、湯山先生からいくつかの課題をいただきました。列挙しておきますから、確認しておいてくださいね。

まず「四国の子ども歌」。「四国ばやし」に何度も出てくる「ホイ」「プイプイ」ですが「揃いすぎている」とのことでした。もっといろいろな声で、高い声、低い声、きれいな声も汚い声も、いろいろな声があった方が良いとの指摘です。なるほど、だから×の音符になっているのですね。終結部の「シャリリン」は「シャ」をハッキリという指摘でした。鈴の音を模しているとのことです。馬の首に付けられた鈴の音ですね。

「かぜかぜ吹くな」「田植歌」「祖谷のかずら橋」は絶賛です。

「手毬歌」はP39の3段目の「くろねこが」のクレッシェンドをハッキリと。P40の「おしろいつけて」は言葉をハッキリ伝えたいので、pですが少し大きめで良いとのことです。

P42の3段目「ちょいとかくす」は、少しテンポが遅くなります。これは今までの練習でもやっていることなのですが、嶋田先生のテンポと湯山先生のテンポとは当然異なるものがあり、いかに湯山先生といえども毎回完璧に同じように指揮することはなく(人間なのだから当たり前だ)、早い話が指揮を見るしかありません。

実際、嶋田先生が「どうなっても良いから楽譜を見ないで歌ってみろ」と声を掛けると上手くいきました。作曲者を目の前にして「どうなっても良いから」というのはスゴイ台詞ですが、実際に上手くいきましたし、ここは見るしかありません。

「終曲~子守歌」はOKです。みんなの歌声を、すごく気に入ってくださいました。ソロに対する指摘は一度もなく、きわめて効率よく練習が進みました。

 

「名旋律集」は全部OKです。すごいですね。「ちっちゃな手」は嶋田先生が提案した表現が採用されました。1番と2番は「妹が握っている」ので元気よく。3番は「僕が握っている」ので、テンポをゆっくりにして優しく。この表現でいきます。

8曲の練習が25分で終了しました。すごい効率でした。

 

昼食をはさんでアンコール。「ヨット」も「あめふりくまのこ」も「おはよう太陽」も一発OK。

「鮎の歌」は「雉」で指摘がありました。P6の「みえない」が大きすぎる…とのことです。そりゃそうですよ。本当はアルトだけの楽譜ですが、全員で歌っているのですからね。ですが、ここは全員で歌います。pppで歌えば良いのです

P10の2段目から終結部の「二連のこだま」のハーモニーには注文が付きました。ソドミソという和音に曇りがある…というのです。嶋田先生の耳では分からないのですが、何かが違うようです。これは次回に向けての課題となりました。

「わさび田」は嶋田先生は歌詞の発音が甘い部分があるように感じましたがOKをいただきました。嶋田先生が感じた部分については、来週やろうと思います

「猪譚」はP25の2段目「二田の四郎」の「に」が聞こえないとのことで、何度かやり直しました。これは{にたん}と発音する前に「ん」を入れて「んにたん」と歌うことで解決できました。

P28終結部の「あらじしだー」と叫ぶ部分は、「ら」がハッキリ聞こえないということで、16分音符を8分音符にして叫ぶことになりました。ようするに、言葉をハッキリさせるためにユックリにするということです。

「いちごたちよ」は冒頭の「いちご」の「い」や「ハウス」の「ハ」をハッキリ…という指摘がありました。これもその場で解決できましたが、引き続き練習しましょうね。

5曲目の「鮎の歌」は完璧でした。ありがとう。

最後の「かもめの歌」5曲については、具体的な指示はなく、「レベルの高いステージになりそうですね」というお言葉をいただきました。みなさんの力は大したものだと思います。

 

みなさんも聞いていたと思いますが、「名旋律集」を指揮しておられる中で、「湯山サウンドが鳴っていますね。(指揮していて)楽しい」という言葉も聞かれました。

本当に素晴らしく、楽しい一日となりました。

みなさん、本当にありがとうございました。セットしてくださった父母会の方々にも、心からお礼を申し上げます。

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