SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


愛知県合唱連盟合唱祭
ありがとうございました

この日は愛知県合唱連盟合唱祭。今年で21回目の連続出場となりました。21回連続出場というのは東海メールクワイアーを上回り、「空」の他には43団体しかありません。東海メールクワイアーは第1回合唱祭から参加している数少ない生え抜きの合唱団ではありますが、14年前に事情があって合唱祭に参加しておらず、連続出場が途切れています。どんなことでも連続していくということは大変なことです。「空」の記録がどこまで伸びていくものか、楽しみなことです。
しかも今年は28名がステージに立つことができました。ここに、あの子とこの子と、○○さんに△△さんもいるなあ…と、事情があって参加できなかった団員の名前を思い浮かべていました。先生の計算では、今回参加できなかった子は7~8人いるはずで、全員の総力を結集したら、さらに充実した響きを生み出すことができるはずです。
参加してくださった子どもたちとサポートしてくださった父母会の方々に感謝を申し上げます。

演奏した「雲」は、粗削りな部分が2か所ほどありましたが、6月という時期を考えると仕方がありません。あくまでも途中経過の演奏報告であり、まだまだ豊かな表現を生み出すことができます。
それよりも、先生が構成しようとした「反戦の精神」は十分に表現することができました。「雲」という曲は合唱人間の中でも誤解されている面があり、動物さんたちが雲になって空で遊んでいる楽しく豊かな想像を表現する曲…と思っている合唱人間は確かに多く存在します。一つの証拠として、みなさんに配ってあるCDの演奏があげられます。
なぜ誤解しているかと言うと、誤解している人たちは「雲」という詩は知っていても、神保光太郎が南方戦線にいたということまでは知らないからです。そんな人たちは「おや?「空」という合唱団は、この曲をなぜこんな激しい声でうたうのだろう?」と思ったはずです。そして、神保光太郎のことを調べるところまで行動するかどうかは分かりませんが、少なくとも会場の中に「おや?」と思った人は2人や3人ではないはずです。
熱のこもった演奏になりました。
「雨の遊園地」はきれいでした。あの表現で良いと思います。これから何をするかと言うと、もっと広がりを持たせることです。ピアノならピアノ、そこからスタートするクレシェンドならクレシェンド、そしてフォルテならフォルテ。その表現の起伏がまだまだ十分ではなく、聴いている人が思い描くイメージが大きい世界になりません。会場の人は「空」の演奏を聴いて、ホンワカとした安らぎは感じたでしょうが、詩の世界を豊かに感じ大きく感動するところまでいったかどうか…。少なくとも「空」の今回の演奏は、そこのところにダイナミックな力がありませんでした。今後は、その力を付けていきましょう。しかし、とてもきれいにまとまっていたことは確かです。
このことは聴いておられた父母会のみなさんも納得していただけるでしょうし、録音を聴いても納得できることでしょう。
その録音は、会場で城野さんにお渡ししました。嶋田先生もまだ聴いておりません。HPの中の「団員専用ページ」に近日中にアップしていただけるようにお願いをしました。

よくがんばりました。ありがとうございました。合唱団「空」は、もっともっとレベルアップできます。団員のみなさんの健闘を祈ります。

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