SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


暗譜している子も初見の子も
全ての子にとってプラスになる練習をしたい

5月に入りました。みんな、学校での活動も軌道に乗って、意欲に燃えていることと思います。「空」の活動も、軌道に乗せていきたいと思います。
この日は、「陽が昇る」の作曲者、高須はじめ先生をお招きしていましたので、後半に「陽が昇る」の歌声を頂点に持っていきたいと思っていました。だから、前半には6月の愛知県合唱連盟合唱祭で歌う曲目を確認しようという予定でした。
実際は、とっても嬉しいことに、先週に見学に来てくれた2人が正式に入団してくれ、練習に参加してくれましたので、自己紹介からスタートしました。そして「歓迎の歌」です。
5月24日(火)の「陽が昇る」の本番は、「ふるさと」も合わせて歌うことになっていますので、その確認を浜田先生に任せておいて、2人の声を聞き、パートを決めました。2人とも、音域、音程など、どのパートでも対応できる力をもっていることが分かりましたが、メゾソプラノとアルトを担当してもらうことにしました。
6月には愛知県合唱連盟合唱祭があります。「雲」と「雨の遊園地」を歌うので、「雲」の練習は避けられません。先週に入団してくれた子も、今週に入団してくれた子も、どの子もみんなレギュラーです。6月の合唱祭も、5月の「陽が昇る」にも、とにかく全員が出てほしい…、出られるように指導していきたい…と思っています。

さて、嬉しい「歓迎の歌」の後は、「雲」です。ほぼ暗譜している子もいれば初見の子もいるという中で、全ての子にとってプラスになる練習をするのが使命です。
これは、嶋田先生の授業づくりのモットーとも言うべきポイントです。水泳の授業をする時、100m泳げる子も5mしか泳げない子も両方が進歩するような授業づくりを必死で模索していました。算数だって漢字だって、得意な子と苦手な子とに同時に授業をするわけですから、それぞれが楽しかった、よく分かった、進歩した…と思ってくれるような授業を考えていたわけです。教頭になる前の話ですけれども。

今日の「空」での練習が、暗譜している子も満足し、初見の子も歌えるようになったものであったかは、自信がありません。合唱は水泳と違って何m泳げたかと数値化することもできないし、漢字や計算のように書けたかどうか、○が打てるかどうかを目で確認することもできないからです。しかし、とにかく両方が満足できることを願って、必死に指揮をし、鍵盤ハーモニカを吹いていたことは確かです。
よくハモっていたことは間違いありません。人数が増えたからでしょうか、響きに厚みが加わってきたことも間違いのないところです。
次の練習までに、一度でいいから楽譜を見ながらCDを聴いてほしいと思います。聴くっていうことは、曲を理解する上ですごく効果がありますから。
CDをもらっていないという人は、必ず先生に言ってくださいね。

「陽が昇る」は先週も書きましたが、歌詞の付け方が難しいです。ですが、先週に比べると、とても進歩していました。慣れてきたのかな。聴いていても違和感は感じません。

ですが、声がきれいです。きれい過ぎると言っておきます。きれいな声であることは武器の一つであり、とても良いことなのですが、「陽が昇る」のような曲の場合、森進一や美空ひばりのような、地声で押し通し生声で勝負するような歌い方も必要なのです。そして、これは「チコタン」の先例にもあったとおり、合唱の世界でも必要なことで、湯山先生の「猪譚」や「四国の子ども歌」を歌う場合にも絶対に生きてくる力になります。
なんだか毎週、同じことを書いていますね。
次回は違った視点から書いてみましょうか。でも、目先の本番が多くて(それは嬉しいことなのですが)、その本番に対する練習をするので精一杯ですから、毎回似たような記述になってしまいます。

違う視点というのは、例えば「ラ」の音を基準にして全ての音を取る…という練習をしたいと思っていて、それに対する成果と反応を書きたいなと思っています。
音楽の(西洋音楽の話ですが)音の基準は、実は「ド」ではなく「ラ」なのです。これは最高級のレベルであって、まだ「空」でも一度も練習したことがないのですが、ぜひ今年のメンバーに話してみて、その力を付けてほしいと願っています。
予告編でした。

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