SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


文部省唱歌集がレパートリー化している!!!

【平成31年2月23日(土)】
来週3月2日(土)に茶屋ヶ坂の老人ホームで慰問コンサートが行われます。会場にはピアノが無く、浜田先生のスケジュールとも調整が付きませんでしたので、歌う曲は全てアカペラ。そうなると、文部省唱歌が第一の選択肢となります。
そういうわけで、今日の練習(発声練習)は「夕やけこやけ」から。ソプラノのメロディーが少し弱かったですがそれは参加者の人数バランスによるもので、音は正確、実に美しくハモらせることができます。以下、「春の小川」「茶つみ」「富士山」「さくら(P15の教科書バージョン)」「もみじ」「冬景色」「おぼろ月夜」「ふるさと」まで、全てを一通り通しました。
「少し強めに歌いましょう」「フォルテで構わないよ」などの指示は出しましたが、音程に関する注文は一度も無く、何よりもメンバーの心の中に「この歌はこう歌うんだ」という思いを感じます。その思いは指揮者としての嶋田先生の思いと一致していて、指揮をしていても違和感を全く感じません。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
当日のメンバーの人数やパートのバランスによっては、以下の指示を出す可能性がありますので確認をお願いします。
〇「春の小川」のソロは全員で歌う可能性があります。その場合はP6の1段目のハーモニーを省略します。
〇「富士山」P13の2段目のソプラノはメゾソプラノを歌って、メロディーを聴きやすくする可能性があります。
〇「さくら」はP15のバージョンを歌います。
〇「冬景色」もソロを全員で歌う可能性があります。その場合はP26とP29~30のハーモニーを省略します。
〇「ふるさと」は最後の「水は清きふるさと」を歌った後「忘れがたきふるさと」と繰り返します。
思うに「文部省唱歌」は合唱団「空」のレパートリーになりつつあり、いきなり何か歌えと言われてもパッと歌える曲になっていると感じます。そのようなレパートリーがあることは大きな武器ですし、何よりもその武器が世代を超えて受け継がれてきた文部省唱歌であることにも深い意義を覚える嶋田先生です。改めてメンバーに大感謝。
3月2日の本番時間は60分とのことなので、「ドレミの歌」や「エーデルワイス」がアンコールになる可能性があります。「サウンドオブミュージック」を含めて「文部省唱歌集」「うたにつばさがあれば」「イルカの翼」「新実徳英合唱曲集①②」「海と祭りと花の歌」を持ってきてください。
発声練習で文部省唱歌集の9曲を歌い、本格的な練習は「新実徳英合唱曲集」を使いました。これが何と、休憩をはさんで「壁きえた」「ともだちおばけ」「無名」「盲導犬S」「薔薇のゆくえ」「あしたうまれる」「ちいさな法螺」「ライオンとお茶を」「八月の手紙」「恐竜広場」と「南海譜」まで11曲を歌ってしまった。
言ったことは「音程を正確に」ということと「感覚を磨こう」ということで、ほぼ全ての曲で全てのパートを全員が歌ったわけです。
若かりし頃の自分の反省を踏まえてですが、嶋田先生がやっていた小学校の合唱部は、感覚を磨く前に曲の表現を作る練習に時間を投入していました。NHKコンクールまでに課題曲と自由曲を仕上げなければならない…というアセリがあったからです。
ですが、感覚が育っていないのに表現を作ろうとするのは、ザルや底の抜けた洗面器で水を汲むようなものです。
今、嶋田先生が自分の学校で合唱部を指導することができるのなら、本番の1週間前までひたすら音程やハーモニー感覚を磨く練習をして、1週間前にパートを決めて表現を作ります。音程やハーモニー感覚が育っていれば、表現作りは7日あれば十分すぎます。
何事も基礎基本が全て…ということですね。
「無名」では、みんなの一番キライな朗読表現に言及しました。「たけきもの あれ野ゆく したたる赤を くさむらにまき」という言葉を、ただ声にするだけでは不十分です。いかにして強い発音・強い表現・強い音読にするか。芝居のセリフみたいに言わなきゃダメだということです。ようするにメンバーつまり表現者が「伝えよう」と思っているかどうかが全てです。
「恐竜広場」は今までに音取りをキチンとやっていなかったので、「エケセテネ」とか「ホモヨロヲ」とか「パパパ」などカタカナで書かれた歌詞の部分を重点的に確認しました。ムズカシイ音程のように思えますがツボを押さえてしまえばカンタンです。
その「ツボ」を文字にして書くのは困難ですが、実際に声に出して歌ってみれば「なぁ~んだ」という感じになると思います。

来週は老人ホーム慰問コンサートの本番。茶屋ヶ坂は嶋田先生が小学4年生から高校1年生まで過ごした場所にほど近く、思い出の道をみんなと歩くことになります。
力を貸してくださいね。よろしくお願いいたします。

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