SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


緊急事態!力を貸してください そして本当に嬉しいこと

【11月24日(土)】
再来週12月8日(土)には星が丘テラスのクリスマスコンサート、その次の12月15日(土)には老人ホーム慰問コンサートと大切な本番が続く「空」です。
嶋田先生のスケジュール管理もイケナイのですが、1日は港区のPTA卓球大会がありました(これは去年から分かっていました。すみません)。そこに8日の午前中に学校のPTA交流部さんがPTA行事を入れてきて(これはイレギュラーでした)、午後の本番には間に合うものの、本番までの土曜日の練習は嶋田先生にとっては今日が最後…という事態となりました。
クリスマスコンサートは「サウンド・オヴ・ミュージック」、老人ホーム慰問コンサートは「文部省唱歌集」を歌おうと思っていましたが、星が丘テラスにはオモチャみたいなキーボード(ピアノの代わり)しかなく、15日は浜田先生が本番なのでお休み。すなわち両日とも、無伴奏のアカペラで歌うこととなります。
まあ、湯山先生から「アカペラが素晴らしい」と賛辞をいただいている「空」ですから、「文部省唱歌集」は心配していません。が、「サウンド・オヴ・ミュージック」を伴奏なしで歌うとなると確認が必要です。
その確認が今日しかできない(涙)というのが嶋田先生の現状と心情でした。
みなさん、お願いです。力を貸してください。
今日は複数の高校が授業をやっていて、中学生・高校生にとっては期末テストの直前、また3連休の中日(なかび)であれば家族旅行もあるでしょう。というわけで集まったメンバーは多くはありませんでしたが、そんなことを言っている場合ではない嶋田先生です。
さっそく「サウンドオブミュージック」の練習、というか確認です。星が丘テラスはテラスですから外の空間で屋根は当然ありません(そのかわりマイクロフォンがありますが、何本あってどのくらい声を拾うのかは当日にならないと分かりませんから、基本的には無いものとして考えます)。ホールの響きとは全く異なる音響ですから、まずは「全部mf(メゾフォルテ)以上で。細かいことは気にしないで元気よく」と確認しました。青空空間ではデリケートなピアニシモなど消し飛んでしまいます。
とにかく元気よくバーンと歌う。これが「サウンド・オヴ・ミュージック」(4曲目)では存外うまくいきました。本当はデリケートな音楽なのですが、どのくらいデリケートにできるかは会場に行ってみないと分かりません。
「私のお気に入り」は残念ながらカット。各フレーズを歌い出すための2小節の間奏が無いので、コーラスだけでカバーできないということが歌ってみて分かりました。
「ドレミの歌」「ひとりぼっちの羊飼い」「エーデルワイス」はうまく歌えます。伴奏が無いなら無いで、全く別物の音楽になるのですが、むしろそれを楽しむような感覚があります。ただし「ドレミの歌」のP37の1~2小節目だけは「ラララ」か「ロロロ」で歌う必要があります。「ラ」か「ロ」かは自由。むしろ混ざっていた方がヨロシイです。
「さようなら ごきげんよう」も残念ながらカット。理由はP71の間奏をコーラスでカバーすることができないからです。コーラスは楽しく歌えているので残念ですが止むを得ません。
そのかわり「すべての山に登れ」は良かった。元気よく荒っぽく、力強く歌う「すべての山に登れ」も、違ったアプローチで面白いです。
結論は「サウンド・オヴ・ミュージック」「ドレミの歌」「ひとりぼっちの羊飼い」「エーデルワイス」「すべての山に登れ」と並べて、アンコールで「ドレミの歌」をもう1回、という作戦が決まりました。
老人ホーム慰問コンサートは「文部省唱歌集」です。もともとアカペラの「夕やけこやけ」「茶つみ」「さくら」「おぼろ月夜」は練習する必要がありません。問題は伴奏つきの曲で前奏と間奏が無くて歌えるか(つなげられるか)ということでしたが大丈夫でした。
ただし、「春の小川」と「冬景色」のソロは全員で歌います。両方ともソロを支えるハミングをカットして、その部分は全員でメロディーを歌う…と理解してください。
ひとつだけ残った問題は「さくら」を定期演奏会のバージョンで歌うかどうかです。90才100才の方々に、しかも一緒に歌おうとする方々に、あのバージョンを高らかに歌い上げて聴いていただくのに意味があるか…?ちょっと考え中。みなさんも考えてください。場合によっては4年生の教科書をサラリと歌って「ご一緒にどうぞ」なんていう形も有り得ると思います。
練習に参加できなかったメンバーへの連絡事項はこれにて終了。
お願いします。力を貸してくださいね。

ここで嬉しい出来事を紹介。元団員(というか中心メンバー)だったKさんが、約15年ぶりに「空」の練習を訪ねてくれました。しかも5年生のお子さんを連れての見学です。
Kさんのお父さんは当然ながらおじいちゃんになっていました。見かけがジジくさくなっていたという意味ではなく、孫を連れて来たのですから「おじいちゃん」です。
Kさん。思えば平成8年の1月に、合唱団「空」の立ち上げに協力してほしい…と嶋田先生は3人の(当時は)お父さんを寿司屋に招待しました。集まったお父さんは太田さん(!)とMさん、Kさんの3人で、ビールを酌み交わしながら合唱団「空」の必要性を熱く語った嶋田先生に対して、3人の(当時の)お父さんは「協力しましょう」と言ってくれた。みんなが持っている「うたにつばさがあれば」の楽譜の巻末に書いた「最初から作曲家の先生にきてもらう演奏会なんてできるはずがない」という父母総会の混乱を乗り切ることができたのも、遠く横浜までメンバー全員を連れて行って全日本ジュニアコーラスフェスティバルに参加できたのも、大中恩先生をお迎えして第1回定期演奏会を開くことができたのも、全部この3人のお父さんと堀内先生のおかげです。
そのKさんがお孫さんを連れて来てくれた。母親になった元団員も一緒です。
嬉しかったなあ。実は「教え子の子どもを教え子にしたいなぁ」というのが嶋田先生の長年の夢で、学校の教え子や「空」の教え子の何人かは子どもを連れて定期演奏会にも来てくれています。ですが、親子二代で「合唱をやろう」とはなかなか思わないらしい。Wさんのようにパパもママも合唱をやっている子は滅多にいるものではなく、しかも親子二代で「空」というのは数学的に考えても有り得ない確率です。
みなさん、いっしょに祈ってください。今日、来てくれた見学の子が入団してくれますように…てね。
待ってます。

さて、後半は「鳥が」です。メロディーの美しさは特筆すべきものですが、そのメロディーは自由自在に各パートを移動します。そのメロディーを支えるハーモニーが一筋縄ではいきません。
だから…というわけではありませんが、全てのパートを全員に歌ってもらいます。
特にP64の3声の絡みがムズカシく、普通の合唱団なら自分のパートを歌うだけで精一杯です。同様にP59の下段から始まる「trarara」の絡みも複雑で、全部のパートを全員で歌うという方法を取った合唱団を、嶋田先生は「空」以外に知りません。
ねらいは単純明快です。今は「鳥が」の音を取ることが目的ではありません。だいたい新しいパートも決まっていない。今大切なことは、一人一人の「合唱力」を高めることです。だから、いろいろなことをできるだけたくさん経験してもらう。そしてどんどん「カン」を鍛えていく。「カン」というものを数字で表したり物差しで大きさを調べたりすることはできません。ですが、その「カン」は閃きと言い換えても良く、嶋田先生が考える「合唱力」としては第一級に大切なものです。
このムズカシイ部分を、全員が全部のパートを歌いました。歌い切ったと言っても良いでしょう。決して多くない人数でしたが、最初から最後までをハモらせて歌い切ったメンバーにとって非常に有益な時間になったことと思います。
複雑…と書きましたが、新実先生の編曲は(もともとは混声合唱がオリジナルです)湯山先生と肩を並べるくらいの超一流で、非常に自然な作りです。今は全部のパートを歌って(歌わされて)目がクルクルしている子もいるでしょうが、今クルクルになって鍛えられている力はパートが決まって「さあ本格的に音を取るぞ」という時になって必ず生きてきます。と言うか、「あれ?あたしって、どうしてこんなに音が分かるのかな?」くらいに思える時が必ずやってきます。
受験生が冬眠に入り、「空」にとって苦しい時期が来ましたが、みなさん力を貸してくださいね。
それから冬眠に入っているメンバーも、気分がくさっていたらぜひ遊びに来てください。8日と15日は既述したとおりですから、気晴らしをするつもりで本番だけの参加があれば大歓迎ですよ♪

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