SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


本当に嬉しい1日

【10月6日(土)】
10月に入りました。27日(土)28日(日)は湯山先生をお迎えしての練習になります。このスケジュールは1年近く前から開示してありますし、9月9日に86才を迎えた作曲家がみんなのために東京から出てきてくださるのです。その体力的な消耗と時間的な消耗を考えると、大感謝の思いです。この2日間だけはメンバー全員が集結できますように、どうかどうか、何とぞ何とぞスケジュールの調整をお願いします。
さて、今日は大変に嬉しい日となりました。先週の練習を見学に来てくれた子が(ここに実名を記せないのが本当に残念です)入団をしてくれました。みんなで力を合わせて、全員で素晴らしいコンサートを作ることができますように。先生も全力を尽くします。みんなも力を貸してください。
3週間後に湯山先生をお迎えするのですから、今日は「ねむれないおおかみ」と「向日葵の歌」を中心に練習を組みました。
「ねむれないおおかみ」はP5の1小節目、メゾソプラノの休符はアルトを助けてください。すなわち「ひつじのルラ」と歌うことになります。
「あめふりくまのこ」は2番と3番を立体的に。つまり2番はカワイイこぐまの声で。3番はガッカリした声で。
「おはながわらった」は全てのフレーズで「わ~らった」と聴こえないように。「わ らった」と軽く切るのがポイントです。そして「花」とは花ではなく「大切な友達」「家族」「世界中の人々」とイメージしましょう。同時に「笑った」とは「幸せになった」という意味です。つまり「おはながわらった」とは「世界中の人々が幸せになった」という意味であり、それを願う祈りの歌なのです。
「こんぺいとう」は「パランコ コロンコ コンコンコン」を力強く歌いましょう。涙が金平糖に変化する時の音です。
「地球はひまわり」は「あわせて」「ひろげて」「つないで」それぞれの言葉の語感を生かして歌いましょう。
「コンコンクシャンのうた」は上手い。4番のカバさんと5番のゾウさんは、もう4番で限界のフォルテになっているので違いを出すのがムズカシイ。そこで5番は「ぞうさんが~ィ」「マスクした~ィ」「長い長いマスクした~ィ」とコトバを放り投げて歌いましょう。そのように指導しました…と事前に湯山先生にお伝えしておきます。がんばってメチャクチャに歌ってください。
「夏の日」のツクツクボウシの声は、亡くなったお父さんが天国から家族を見守る声です。そうイメージして歌うだけで声がバツグンに変わってきます。
「赤い風船とんだ」は「ザ レッド バルーン イズ フライ、イン ザ ブルー スカイ」という意味にならないように。そんなことを歌っても何の値打ちもありません。「赤い風船」とは「愛」であり「思いやり」を象徴しています。その「赤い風船」が「消えた」とは「愛」や「思いやり」がみんなの心の中に入って行って「見えなくなった」という意味です。お願いですから、本気でそう思って歌ってください。
「いま生きる子どもマーチ」はアクセントがどこに付いているか確認してください。「どこまでもあるけ」は「どこまでもある」には全てアクセントが付いていますが「け」だけテヌートが付いています。「いま光る朝が」の部分も「いまひかるあ」まではアクセント付いていますが「さが」はスラーになっていますので。こういうところの歌い分けがこの曲の勝負ポイントです。
「ふしぎ」はp、mp、mf、f、ffの音の階段を湯山先生は必ず指摘されるはずです。ここは声を大きくしていくだけではなく、「発見した喜び」が大きくなっていくように歌いましょう。
「蜂と神さま」は「ザ ビー(蜂)イン ザ フラワー」とか「ザ フラワー イン ザ ガーデン」というようなイメージを歌っても何の意味もありません。命が命へと受け継がれていって、また元の命へと帰る「輪廻(りんね 仏教用語です)の不思議さをイメージしましょう。
「風」は上手です。
「空の鯉」は1番と2番を立体的に。1番と2番の歌い方を変えましょう。1番は怒った感じで。「あの青空を泳いでるコイノボリになりたいだと?」「バカなこと言ってんじゃねぇよ」「あれは明日には押し入れにしまわれるんだぞ」「おめぇ、あんな布のキレッパシになりてえのかよぅ」と怒鳴りつけるくらいのエネルギーがほしいです。
2番は一転、お母さんの優しさで「はかない夢をみていちゃダメよ」「ほら、ジャンプしてごらん」「そして自分の姿をよく見てごらん」「おまえも空を駆けめぐっているんだよ」と温かく教える菩薩(ぼさつ)の声。こんな立体的な表現ができたらいいなあ。
「つもった雪」はウンと明るい声で。みんなの声は暗すぎます。「寒いだろうなあ」「重いだろうなあ」「寂しいだろうなあ」と友達を思いやっている声の連続です。うーんと思い切り明るく。
「大漁」はクレシェンドとデクレシェンドをハッキリと。上下のパートでクレシェンドとデクレシェンドの場所が異なりますので、その面白さを明確に出しましょう。

というところで休憩。休憩後は、よほど「向日葵」「木」「砂の王国」をやろうかなと思いましたが、「サウンドオブミュージック」を全曲通すことにしました。どれだけ間違えようと、どんなに失敗をしようと、全曲を通して一つのステージをデモンストレーションする。表現の細かい部分を練り上げる練習も大切ですが、表現は完全にメンバーに任せて音楽そのものを押し通す練習も大切です。だから「5000回間違えても良いです」「積極的に歌ってください」とお願いをしておいて「グレゴリオ聖歌」からスタートしました。

何度も書きますが「グレゴリオ聖歌」はコトバの縦線を揃える音楽ではありません。♪1個分ズレても良いのです(わざとズラしちゃダメですよ)。大衆の祈りの音楽ですから、もともと揃えてピシャっと合わせる音楽ではないのです。敬虔(けいけん)な雰囲気があれば良い。そこんとこをヨロシク。積極的に歌いましょう。

「朝の讃美歌」はハーモニーの音楽です。拍子の音楽ではありませんから、いろんなところでテンポが伸びたり縮んだりします。とにかくハモればOK。だから耳に全力集中してくれれば良い。そこんとこをヨロシク。積極的に歌いましょう。

「ハレルヤ」はAdagioまでは拍子の音楽ですからテンポは一定。しかし同時にハーモニーの音楽でもありますから耳に集中すること。ハモればOKの世界ですが、「ハレルヤ」とは「ばんざい」という意味ですから元気よく。そこんとこをヨロシク。積極的に歌いましょう。ひょっとしたらAllegro giubilosoの部分を2回繰り返して歌う方が良いかもしれません。次回やってみます。

以下「サウンド・オヴ・ミュージック」から「すべての山に登れ」までは歌詞をハッキリと歌わなくてはなりません。今現在の課題はそこに尽きます。ハーモニーは90点、声の使い方は85点、強弱の表現は92点などという点数化(この点数はデタラメです。話を分かりやすくしているだけです)するならば、歌詞の明確化は50点、メロディーラインは60点という感じ。この7曲は、ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの枠を取り払ってメロディーだけを専門に歌う人を作りたいなぁ…なんてマジで思っています。サポートメンバーのNさんやKさん、来てちょうだいよ~!

それはともかく、歌詞の明確化については、一人一人が歌詞をシッカリ覚えること。楽譜は本番でも見て構いませんが、歌詞を覚えた状態で楽譜を持つ…これが大切です。そこんとこをヨロシク。積極的に歌いましょう。

休憩後の25分で「サウンド・オヴ・ミュージック」のステージを通すことができました。いろいろ課題はありますけれども「ひとりぼっちの羊飼い」はけっこう楽しいし、「すべての山に登れ」もなかなか感動的です。どこまで練り上げられるか。みなさん、力を貸してください。

もう、当日の朝に集まっているメンバーを見て何を練習するか考える…という段階ではありません。来週以降の予定を立てておきます。

13日(土) 「向日葵」「木」「砂の王国」は絶対。あとは「サウンド・オヴ・ミュージッ    ク」と「文部省唱歌集」

20日(土) 「ねむれないおおかみ」と「向日葵の歌」とアンコールに集中。

27日(土) 湯山先生の指揮で「ねむれないおおかみ」と「向日葵の歌」とアンコール。

28日(日) 同上。

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