SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


自分で決める ということ

【5月5日(土)】
ゴールデンウイークの真っただ中、こんな日に練習を組んでゴメンナサイ。帰省中、旅行中で参加できません…というメールもたくさん来ていました。
参加メンバーが激減することは分かっています。分かっていますが練習を組んだのは、練習に参加できる子が一人でもいるのなら、その子のために有益な時間を作ってあげたい…と思ったわけで、それ以上でもそれ以下でもありません。昨日発表した湯山先生の練習日(10月27日28日)に旅行を組まれたり「部活の練習です」と言われたりしては悲しいですが、今日は参加者がたった一人でも「その子のために良い時間を作ろう」と思っていました。
取り上げたのは「向日葵の歌」です。この曲は最初から最後まで2部合唱で、3声に分かれることは1回もありません。だから、全員に上のパートと下のパートの両方を歌ってもらい、なおかつ上を担当してハモらせ、下を担当してハモらせるという経験を、効率的にしてもらうことができます。
だから今日は、座っている場所でAチームとBチームに分かれたものの、どちらも上と下のパートを歌った時間は完全に半分ずつとなりました。
小学生の場合(先生は中学生や高校生の発想を「空」以外では知らないのです)、何かの場面でどちらかを選んでごらん…と言った場合にテキトウに決めてしまうことが多いです。それは小学生がテキトウな性格なのではなく、選択するだけの予備知識がないので、先生に選択を迫られてしかたなく「う~ん、こっち」と決めてしまうことが多い。
子供に選択を迫るなら、選択できるだけの知識と力と経験を与えてあげなければなりません。小学校の場合、子供たちが不十分な選択をしたとしても修正する時間がタップリありますが、「空」ではそうはいかない。正式なパートを決めて2カ月くらい経ってから「やっぱりこっちが良いんじゃない?」などと言っていては、それまでに費やした時間の取り返しがつきません。
だから、パートの選択には長すぎると思われるほどの時間をかけます。
そのために、今日は集まったメンバーにソプラノとアルトをイヤと言うほど歌ってもらいました。
「ふしぎ」「蜂と神さま」「風」「空の鯉」「つもった雪」「海とかもめ」「大漁」この7曲を全て、上のパートを全員で歌って下のパートも全員で歌って、上を歌ってハモらせて下を歌ってハモらせて、そういう練習を組みました。8曲目の「向日葵」でさすがに時間が無くなり、49小節目からは全員でメロディー(ソプラノ)を歌うのみとなりましたが、最後まで歌い切りました。
表現いっさいお構いなし、細かい音程すべて無視という乱暴な歌い方ですが、どんな曲なのかはザックリと捉えることができたと思いますし、何よりも二つのパートを掴んだのが大きい。
「わたしって、どのパートが良いのかなぁ」って悩んでください。自分で決めるということは非常に重要です。どの大学を選ぶか、どの学部を選ぶか、どの企業を選ぶか、そしてどの女性を結婚相手に選ぶか(嶋田先生は男性です)、これ全て、自分で決めなくてはなりません。人生の節目で「ママ~、決めて~」なんて言っている人間はアホです。「空」のパートくらい自分で決めなくては。

で、決めてもらった後、嶋田先生が人数バランスの調整を行います。例のピアノの弦を鳴らす時の声の響きや、みんなの前で鍵盤ハーモニカを叩く時に聴いた声で、誰がどんな声と響きなのかは分かっていますから、最終的には嶋田先生が何人かに「こっちのパートをお願いします」と言うことになると思います。そこは「空」全体のチーム構成を考えてのことなので、理解してくださいね。

いやぁ、それにしても2時間半で8曲とは飛ばし過ぎましたかね~。目が回るような練習時間となりました。がんばってくれたメンバーに大感謝です。ありがとう。

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