SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


長期的なスパンで考える「真実のチームワーク」

【11月11日(土)】
今日は名古屋市内の約1/3の学校で展覧会・学芸会が行われており、全員参加は望めない状況です。来週はもっと多くて約2/3の小学校が展覧会・学芸会を予定しています。かく言う嶋田先生の小学校も来週で、したがって来週18日(土)の練習は行いません。次の日の19日(日)が当初は湯山先生の練習日だったことでフィオリーレが会場押さえしてありますから、来週の練習は日曜日…ということになります。

いつも言うことは「自分のレベルアップを考える」ことです。友達を支えることのできる自分になる…ということです。お互いにこれを実現すれば、友達が自分を支えることのできる友達になる…ということで、自分は友達を支え、友達は自分を支えてくれるという関係が成立することとなり、真実のチームワークが完成します。

嬉しいことに今日は、久しぶりに練習に来てくれたメンバーもいました。受験で苦しむ中学3年生。本番の翌日から多くの中学校・高校で期末テストがあり、だから一時は退団・休団を考えて嶋田先生に相談に来てくれました。

その時の嶋田先生の答えは「明日から本番まで1回も練習に来れなくても良い。しかし本番だけはステージに立ってくれ。「空」には君の存在が必要なんだ」というものでした。たまたまその場にいた恒川さん高倉さんと浜田先生も「そうだよ、そうだよ」と泣いている彼女を励ましてくれました。そして、今日、勉強の合間をぬって来てくれました。大歓迎です。

これは前述の「自分を高める」とか「真実のチームワーク」という考えと矛盾すると思われるかも知れませんが、そうではない。全く矛盾しません。

第一に、彼女が今日の練習に参加したことで「100%助けてもらうだけ」の彼女から「50%は助けられなくても自分で歌える」という彼女になった…(この数字は話を分かりやすくしただけの数字でデタラメですよ)ということです。そういう努力をすることが大切なのです。「ほんの少しで良いから、みんなのプラスになりたい」と思ってくれることに価値があるのです。

第二に、そんな条件でも一緒にステージに立ってくれるメンバーの存在が、いかに全員の「心の支え」なることか。考えてみてください。たとえばあるパートが5人しかいない。その時に、十分には歌えないかも知れないけど6人目として加わってくれる…。5人と思っていたのに6人で歌える…。こんなに心強いことはないでしょう。その子をみんなで取り囲んで支え合おう…という気持ちになりませんか? これこそ「真実のチームワーク」です。

受験で苦しむことは、誰にでも必ず一度は訪れることです。小学生にも近い未来に必ず訪れます。今は「支える側」にいるメンバーも、近い未来には多かれ少なかれ必ず「支えられる側」に立つことになります。その時に「支えてくれるメンバー」が必ずいるのです。今年1年のスパンだけではなく、長期的に見たスパンの中でも「支え合い」と「真実のチームワーク」は存在するのです。

そういう意味で、「部活で練習にほとんど参加できなくなった」などの理由で退団という道を選んだ子がいたことには改めて断腸の思いを吐露します。嶋田先生は今でも「1ステージでも良い。たった1曲でも良い。一緒に歌ってくれる君が必要だったのだ」と思っていますし、気持ちを変えて「本番の日だけ(このステージだけ)一緒に歌って良いですか?」と言って来てくれるのなら、絶対にステージに乗ってもらいます。団費だノルマだといった話は後で考えれば良いことで、みんなで知恵を出し合えば解決する話だと父母会を説得してみせます。

まとめて言えば、「空」の活動は1年完了ではないのです。十全に活躍できる時期もあればヤバい時期もあるのは誰だって同じ。ヤバい時期に踏みとどまる力って、就職したり会社員になってからだって必要でしょうよ、父母会の皆様。私はそういうことを子どもたちに教えたいのです。「真実のチームワーク」のスパンは、5年~10年のスパンでも存在するのです。

そういう意味で、今日は本当に嬉しい一日でした。全力を尽くして音取りをサポートしました。そしてアンコールから「歌曲集」「駿河のうた」「北陸の子ども歌」を全て通してサポートすることができました。驚異的な時間でした。

夕刻、湯山先生が到着され、改めて「北陸の子ども歌」と「ドミソの歌」を再演できることを喜んでおられました。

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