SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


「親友について」 パートを決めます

平成29年度のスタートです。「空」の活動はモチロンですが、みなさんの学校生活の充実を心の底から願っています。
さて、3月はずっと本番あるいはイベントが続いていて、平成29年度のパートがまだ決まっていません。まずは一日も早くパートを決める必要があります。
そこで、リハーサル室のホワイトボードに枠を書いて、休憩中に希望のパートを書いてもらうことにしました。これは来週も再来週も続けて、今日やむを得ず欠席した団員の希望をカバーしていきます。
希望のパートの枠に名前を書くにあたってお願いしたことは、絶対に友達と相談するな…ということです。「○○ちゃんと同じパートになりたい」「ねぇ、あたしと同じパートになってよ」などと考えることが一番いけない。自分の声、自分の状態を一番よく知っているのは自分自身です。目的は自分自身が自分の力を100%出すことと、チームとして最高の響きになることで、それが実現できれば、みんなでいっしょに「楽しいな」と感じることができます。そこに、音楽以外の思惑や要素が入ってくることは避けるべきです。
少しクドくなりますが、今日は新年度の始まりですし、学校生活にも応用できることですから書いておきます。親友についてです。
嶋田先生が5年生や6年生の担任だったころ、クラスの女の子の(もちろん男の子も)動きを注意して見ていたことの一つに、トイレに行くのもいっしょ、休み時間はず~っといっしょ、遠足や修学旅行のグループ決めをしようものなら絶対に同じグループになりたいと言う、そんな関係の子がいないかどうか、いたとしたら「離れろ」とは言いませんが注意して見ていました。その関係が良好な間はそれで良く、そのまま卒業していってくれればOKなのですが、その関係が一度崩れるとその修復に担任として大変なエネルギーを投入することになるからです。
女の子たちが全てそうだとは言いませんが、一部の子は親友というものを勘違いしていることがあります。(「空」の子には関係ないかもしれませんが)
その勘違いとは、親友というものはいつも同じ行動をして、いつもいっしょにいないと成立しないものである…という考え方です。
ちょっと考えるとすぐに分かることですが、トイレに行くのが同じタイミングになるのが親友なのでしょうか?絶対に違いますよね。だから先生は、トイレに行くのがいつも同じ…という二人がいたら危険信号だと思っていました。
なぜなら、そこには「ねえ、いっしょにトイレに行こうよ」「トイレに付き合って」という会話が必ず発生していて、それは一方の子がもう一人の子に命令や強要ができるということであり、つまりは上下関係の成立です。
親友には上下関係はないはずです。だから、もしも毎放課トイレにいっしょに行くような二人を見つけたら、コッソリと呼んで親友とか友情とか友達って何かとか、そんな話をしていました。けっこうありましたよ、この指導は。何事も早めに手を打つことが肝要です。
先生にももちろん親友がいますが、彼とはもう10年以上会っていません。会う会わないとか、話をするかしないかとか、そんなことで彼との友情の絆は切れないのです。
仲の良い友達がいることは素晴らしいことです。その子との関係をチョッと冷静に考えてみてください。その子と違うクラスになったとしても、あるいは違う学校になったとしても、または10年会えなくなったとしても、親友でいたいと思うのなら、あなたにとってその子は親友です。もし、そうでないとしたら…、(キビシイ言い方ですが)その子とは早めに離れるべきかも知れませんよ。
実際に「空」の卒団生の中には、大学も就職先も違っていて、もういっしょに歌うこともないのだけれども、今でもすごく仲良し…というグループがあると聞いています。そういう関係が親友ですよね。
今日、嶋田先生が「絶対に自分でパートを決めろ。友達に相談するな」と言ったのは、時間にすれば10秒くらいの話でしたが、こんな意味があったということです。

さて、自分で希望のパートを考えてもらうにあたり、考える材料を示さなければなりません。その材料とは「空と樹海と湖と」の62小節目~74小節目です。「樹海の奥に人が死んでいる」に始まるこのフレーズは、ソプラノもメゾソプラノもアルトもみんな同じメロディーで、違うのは音の高さだけです。これを全部歌ってみることによって、自分の声がどのパートに向いているのか考える材料になったはずです。
久しぶりに湯山先生のサウンドがリハーサル室に鳴り響きました。その後も「空と樹海と湖と」を最初から最後まで、全てのパートを全員が歌い通すことができました。いつもながら音の把握は早いです。
全てを全員で歌い通しましたが、今日の眼目は音取りではなく、自分がどのパートに向いているかを考えて試しながら歌え…という点に終始しました。
「空と樹海と湖と」は6月の合唱祭で歌うことにします。来週も再来週もこの取り組みを続けて、4月の終わりにはパートを確定させましょう。

今日は「ごめんなさい」がありました。先週のソーツ先生との練習は素晴らしかった。その後、ソーツ先生は「空」のためにメッセージをしたためてくださいました。そのメッセージを印刷したまでは良かったのですが持ってくるのを忘れました。8日の練習には必ず持参いたします。

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