SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


湯山先生練習日前日
プログラムを一通り歌いました

明日は湯山昭先生をお迎えするという状況での貴重な練習です。フェールマミのホワイトボードに,タイムスケジュールを書きました。

9:30~10:00 「鮎の歌」

10:00~10:30 「かもめの歌」

10:30~11:00 「名旋律集」

11:00~11:10 休憩

11:10~11:40 「四国の子ども歌」

11:40~12:00 「アンコール」3曲

そして,この日の練習の目的は「湯山先生を目の前にした時の,みんなの不安や緊張を少しでも和らげること」と説明して,練習を開始しました。

「雉」に少し時間がかかりましたが,時間どおりに4ステージを全曲,歌い通すことができました。ということは,音はかなり頭に入っていて,細かい表現を揃えたりどんなイメージで歌うのかという共感を膨らませたりすることができる段階である…と言えます。

細かい表現を揃える…つまり表現を練り上げるという練習は,やろうと思えば1曲で3時間でも4時間でも投入することができます。人間の表現に「完璧」「パーフェクト」というものは有り得ないからです。99点を取ったら,次は99.99点を目指すことになり,まるで虹を追いかけるようなことになる。

ですが,表現することや音楽をするということの面白さは,そこにあるのではないかな…と思います。すごく大変だから,やりがいがある。すごくキビシイから,クリアしたら嬉しい。できたと思ったら次の段階があることに気付くから,またそこを目指す。そんな境地ですかね…。

 

しかし,特に「鮎の歌」が遅れています。他の曲に比べると,いかにも歌わされているって感じで,楽譜から目ばかりでなく心が解放されていない。投入した時間が少ないので,無理もありませんし,子どもたちの責任ではありません。これから,どのように練習を組み立てるか,その手腕が問われます。

そうそう,それから先週の9月3日に配った「アンコール」の練習も行いました。湯山先生をお迎えする2週間前に楽譜を配り,先週と今週のたった2回の練習で作曲者に聴いていただくことになりますから,ずいぶんと度胸のある話です。

度胸があるのは先生であって,みなさんではありません。みなさんにあるのは度胸ではなく力です。生まれて初めて見る楽譜でも,1回の練習でまずまず歌えるようになる力。2回練習すれば,80点くらいまでは行ってしまう力ですね。つまり,聴く,1分以内なら正確に再現する,相手の音に合わせて自分の音を取るなどの,地道な練習の成果です。

最初に述べたように,80点から99点にするのが大変なんです。「空」の子は,たいていの曲を一発で0点から80点にしてしまうことができますが,そこからが本当の戦いです。

 

いずれにしても,湯山先生をお迎えする前に,アンコールを含めて全てのプログラムを通すことができたことは,僥倖(ぎょうこう=とても幸せ)なことでした。

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