SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


中学生・高校生たち。期末テスト、がんばれ!

今日は素晴らしい練習ができました。中学生・高校生は(おそらく)期末テストで忙しく、3人の出席(この3人には敬意を表します)。あとは全部、小学生という集まり。だから、小学生に必要な「力」を思う存分に指導することができました。とは言え、今日の練習が小学生だけに必要なものではなく、参加し助けてくれた中学高校生の3人にも勉強になったことと思います。3人さん、ありがとう。
何をやったかというと、体を使って声を出す、いわば発声の基本です。声を出すということは、体が楽器になるわけなので、体が緩くノンビリしていてはいけません。それから口の開け方。「大きな口を開けて歌いなさい」という指導方法は絶対に間違っています。大きな口で歌うことが大切なのではなく、歌詞によって口をコントロールすることが大切なのです。
そして、ドの音を聴いてミを出すという、これまでに何度も書いた基本訓練。だいたい、ドの音が鳴っているのに合わせて自分はミの音を出すなどということは基本中の基本であり、それができない子に「合唱」などという活動ができるはずがないのです。これを出席者全員に、一人ずつやってもらって、全員を合格させました。
ついでに、ドの音を聴いてソを出す…という話までもっていきましたが、そればかりでは大変なので、今日は簡単に切り上げました。
今後、ベテランの高校生でもムズカシい「ドを聴いて♯ファを出す」「ドを聴いてシを出す」などというレベルにまで、全員を育てていこうと思っています。

さて、楽曲の方は、「鮎の歌」の5曲目の「鮎の歌」に取り組みました。初見の子が3人ほどいましたから、分かりやすく噛み砕いて練習を組み立てます。
分かりやすく…とは言っても、それは全員で全部のパートをさらっていくという、いつもの方法です。それを丁寧に歌って聞かせただけの話です。
どんなに複雑なメロディーであろうとも、聴いた直後に再現して歌うことができる耳。これを聴取力と言います。聴き取って歌う力ですね。これは基本中の基本。その力なくしては合唱は有りえません。明日になったら忘れても良いのです。聴いて1分以内なら再現することができる力。それが育てば良いのです。
2時間それを繰り返したので、今日の参加者はかなり力がついたはずです。そして、徹底的に楽譜を見ること。これも2時間ずっと繰り返しました。
そのように「基本」を押さえながら、全員が全部のパートを歌うという方法を使って、「鮎の歌」を最初から最後まで通すことができました。
途中、71小節目のピアノにある「ラ」の全音符の意味や、それに伴う67~70小節目の歌い方にも言及しました。
5~12小節目・15~20小節目・75~82小節目と、全く同じ音型が歌われますが、5~12小節目と15~20小節目は情景や景色を表していて、75~82小節目だけは「命」を歌っていることも説明し、それにふさわしい表現を作りました。
良かったと思います。とても充実した練習になりました。今日の練習内容は、繰り返し繰り返し、何度も積み重ねてグレードアップしていく必要があります。どんどんレベルアップしていきましょう。
最後に、今日も一人、新入団員を迎えることができたことを、この上もない喜びをもって報告しておきます。

Comments are closed.