SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


湯山先生指導 1日目
1、旋律が聞こえるように
2、楽譜に書いてあるとおりに歌う
3、調性を意識して歌うこと

29日と30日は湯山昭先生をお迎えしての練習です。
午前中,女声合唱団「青」のみなさんとの合同練習。「空」の子も,ほぼフルメンバーが集まって,充実した練習を行うことができました。みなさんの熱意に感謝です。
午後,湯山先生が到着された時には,みんなの表情に固い緊張感が走ります。でも,
「1年ぶりですね」という先生の一言で,ほどよい緊張感の中にも親和感が漂い,楽しく練習が始まりました。

【うみねこの島】では,まず「旋律を明確にするように」との指示が出されました。主旋律は主にソプラノが受け持ちます。ですから,ほとんどソプラノに対する注文で,何度も何度も「旋律が聞こえるように」と繰り返されました。もちろん他のパートも同様で,83~92小節目のソプラノ・メゾソプラノは弱めに歌います。アルトの旋律を引き立たせるためですが,もちろんアルトが強めに歌う必要があります。

第2に,「楽譜に書いてあるとおりに歌う」ということです。冒頭の「うみねこたち」にはクレシェンド・デクレシェンドが付いていますが,きちんと表現するように指示をされました。また,P5には「バレリーナ」という言葉が2回出てきます。10小節目の「バレリーナ」はメゾフォルテですが,14小節目の「バレリーナ」はフォルテです。そのような違いを明確に意識するように…との指示が出されました。

第3は,「調性を意識して歌うこと」です。P5は♯が4つのホ長調です。P6の2段目から♭1つのヘ長調に転調し,P7の3段目からは♯が3つのイ長調に変化します。これを感じ取っていないと音程に微妙な狂いが生じるのです。これは嶋田先生が全く指導していなかったことで,責任は100%嶋田先生にあります。作戦を考えておきますね。
この曲はよく見ると,ホ長調→ヘ長調→イ長調→ハ長調→変ロ長調→ヘ長調→イ長調→ホ長調と変化しています。この調性の変化によって何が起こるか,あるいはどのような効果があるのか,小学生や中学生には分かりにくいことと思います。高校生でも分かりにくいでしょうね。作戦を考えて次回の練習に行きます。お楽しみに。

以下,どの曲でも同じことで,一番多く出てきた指示は「旋律が聞こえるように」でした。みなさんも,ちょっと意識しておいてくださいね。

夜,嶋田と羽根先生とで,湯山先生を夕食にご案内しました。さまざまなお話を聞くことができました。そこで分かったことは,湯山先生が「東北の讃歌」を指揮されるのは,1978年の初演以来,2回目。37年ぶりとのことでした。なんだか,すごく光栄なことですね。
その初演の演奏会の模様がYouTubeにアップされています。羽根先生が持っていたタブレットで「こんな映像が残っていたのですね」と嬉しそうにご覧になっておられました。みなさんも時間があったら見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=_Rz9VFeJzFo

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