SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


ふれあい合宿3日目
東海メールクワイアーからは質問や要求がポンポン出る!
「空」の子にもぜひ見習ってほしいことです

3日目。最終日。「フォスター名曲集」です。
8時30分から,嶋田先生がなぜ原語にチャレンジするのか説明しました。シューベルトだってフォスターだって日本語の歌詞はあるのです。でも,シューベルトならドイツ語,フォスターなら英語で歌うべきです。

そして,すぐに「夢見る人」を開始。朝の発声練習なんかしない。歌っていれば,それがいちばん手っ取り早い発声練習ですし,そうなるように注意して歌ってもらっています。

1日目に続いて,ソロの部分を全員で練習し,一人一人に歌ってもらいます。理由は前述のとおりです。あっ,もう一つ理由があった。それは,ソリストが本番当日に熱で参加不可能などという事態になっても,全員がソロのパートを知っていることによって………。以下は省略で良いですね。

あっという間に10時になり,そろそろ東海メールクワイアーのメンバーがやってくる時間です。なので休憩時間にします。
お盆休みの最中にもかかわらず,東海メールクワイアーは11人も来てくださいました。本当に感謝の言葉もありません。テノールとバスが入って,合唱団「空」始まって以来の混声合唱の響きが生まれました。参加した子どもたちの感想は,いかがだったのでしょうか。また教えてください。

東海メールクワイアーからは質問や要求がポンポン出てきます。「そこはどんなテンポになるのですか」「どこからゆっくりになるのですか」「そこは指揮してくれないと歌えません」などなど。「空」の子にもぜひ見習ってほしいことです。

そんな東海メールクワイアーですが,「夢見る人」のメロディーは重い重い。ふだん歌っている曲が重厚な音楽ばかりですから,フォスターの甘く軽やかな雰囲気が出ません。ですが,「みなさん,重すぎますよ」の一言ですぐに修正してくださるのはさすがです。

実は「空」がメロディーを歌うところだって重いのです。「夢見る人」はとにかく甘く,軽く…です。
「故郷の人々」「懐かしきケンタッキーの我が家」も最初は重かったのですが,すぐに軽くなります。難しかったのは,ソプラノ・アルトとテノール・バスとが重なったり,歌詞がずれたりする部分のタイミングを合わせることでした。これはCDを聴けば分かると思っていたのですが,見ると聞くでは大違い…いやいや,歌うのと聴くのでは大違いだっていうことが分かりました。何度か繰り返してタイミングを合わせていきます。

あっという間に12時になり昼食休憩。
再開後は「草競馬」。終結部から歌います。いわゆる「ドゥー ダァー デー」と伸ばす部分です。すごくきれいにハモってました。50才も年齢が離れている大人と子どもが音楽で一つになる,力を合わせる。なんてステキなことだろう…と心が躍ります。

次に,終結部から2小節前に戻って練習。そこがうまくいったら,また2小節前から…というぐあいに,だんだん前へ前へとできる部分を増やしていきます。
細かい修正と反復を繰り返しながら,1時間ほどで最初から最後まで通すことができました。メロディー・ラインが子どもから男声へ,男声から子どもへと目まぐるしく変化するので大変です。ですが逆に言えば,男声と合わせることで曲の構造を初めて完全に理解することができ,とても楽しい時間でした。

「オールドブラックジョー」は慣れてきたのか,最初からとても軽い響き。「I coming」と「空」が歌う部分も,天使の声(本当はジョーじいさんの声ですが)という嶋田先生のイメージにピッタリの響きになりました。

アンコールの「大漁」も短い時間で完了。合宿の打ち上げとして,居合わせた父母会のみなさんに「夢見る人」と「草競馬」を聴いていただきました。
あとは「空」も東海メールクワイアーも,英語の歌詞をどれだけ自分のものにするか,そこが課題です。英語に慣れてくれば,10倍も20倍もよい響きになるし,楽しくなるはずです。

次の合同練習は8月22日(土)に女声合唱団「青」と。そして,湯山先生をお迎えして,29日(土)に女声合唱団「青」,30日(日)に東海メールクワイアーと。
とても楽しみです。がんばりましょう。

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