SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


英語の発音、検定試験じゃありませんから
「サンキュー」でOK

この日は嶋田先生は「お休み」の日でした。ちょっとHPに記すことはできませんが,名古屋市の仕事があったのです。で,童謡をやってくれるように浜田先生・恒川さんに頼んでありました。ところが,その「仕事」が早く終わったので,少し遅刻しましたが練習場に駆けつけることができました。本当にラッキーでした。

集まったメンバーを見ると,けっこうパートのバランスも良い。そこで,フォスターをやることにしました。ずいぶんと久しぶりです。

けっこう覚えているものですね。感心しました。合唱オタクなら知る人ぞ知る,ロジェー・ワーグナーが編曲したフォスターです。ずいぶん難しい部分もありますが,音程は鍵盤ハーモニカやピアノの支えがあればかなり正確です。だから,美しいハーモニーを楽しむことができました。

問題は英語の発音かな。なんだか知りませんが,子どもたちは正確に発音しようと必死なのですね。うまく口が回らないものだから,そっちへ気が行ってしまうのか,声に張りがなく,元気がありません。ここに宣言しておきますが,英語の検定試験じゃないのです。そんなに固く考える必要はありませんよ。

たとえば「草競馬」に「ポケット フル ティン」という一節があります。「ポケットは金でいっぱいさ」っていう意味ですが,ここは「ポケフルティン」で十分。フォスターが作曲したメロディーにこの言葉をのせる時,無理に「ポケット フル ティン」と発音しようとすると,歌そのものが成立しません。

幼稚園の子でも分かる例をあげておきます。「ありがとう」を英語で言うと「サンキュー」です。しかし,正確にゆっくりと発音するとですね,「サンク ユー」です。「サンク」とは「感謝」,「ユー」は「あなたに」ですから「あなたに感謝」で「ありがとう」。「サンク ユー」ですね。しかし,「サンク ユー」と発音する人は世界中に一人もいません。「サンキュー」で良いし,それで伝わります。歌に外国語をのせる発音と,教科書で習う英語の発音とは違うのです。

これ,「デタラメでも良い」という意味ではありませんよ。しかし,合唱の場合,正確に発音することよりも大切なことが確かにあります。それは,音楽の勢いであり,音楽の流れであり,すご~く極端な言い方をすれば,「自分がどんな意味の言葉を歌っているか」さえ知っていてくれれば,全てOKです。楽しんで歌えると良いですね。

翌日,2日の日曜日,春日井市で東海メールクワイアーの練習がありました。浜田先生・恒川さんに同行していただきました。東海メールクワイアーのメンバー17名は,「空」の演奏会のために集まってくださいました。3時間以上にわたったフォスターの練習は,それは真剣なもので,本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

男声合唱と女声(少年少女)合唱の,それぞれの響きができあがりつつあります。合体したら,どんな響きになるのかな。とても楽しみです。

東海メールクワイアーとの最初の合同リハーサルは8月16日(日)。合宿の3日目です。

がんばろう。親愛なる「空」の子どもたち♪

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