SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


東海メールクワイアーにあって
合唱団「空」に無いものは?

この日と来週の31日(土)は最悪です。この2日間で、名古屋市の小学校約100校が運動会を行います。しかも、中学生・高校生は中間テストのシーズンです。「空」にとっては1年間で最も練習のやりにくい時が、まさに今週と来週なのです。かく言う嶋田先生も、来週31日は枇杷島小学校の運動会です。

そこで…と言うか、まあいろいろ事情があるのですが、来週は、31日は音楽プラザで「嶋田先生ぬき」の通常練習。ここでは、「雪の降る街を」「小さい秋みつけた」「夕方のおかあさん」「夏の思い出」など、初めて楽譜を配る曲も含めて「音取り」をしていただくようにお願いしておきました。そして、翌日の6月1日(日)には嶋田先生が、発声練習・ボイストレーニングを中心とした練習を行うことにしました。時間は9時30分~12時まで。場所は、小笠原くんの家つまり「吹上寺」よみは「すいじょうじ」です。地下鉄・桜通線「吹上」(ふきあげ)下車、7番出口から西へ歩いて10秒。分からなければ嶋田先生の携帯まで。「2日とも来い」などとは言いませんが、できればどちらかには参加してくださいね。

さて「Viljandi Karjapoiss」は3回目ですが、とてもきれいです。声のパンチ力がほしいのは毎回のことですが、今日は人数が少ないから無理は言いますまい。何回くりかえしても、はじめから終わりまで音程が全く下がらないのは、「さすが」と思います。

今の「空」は去年までと比べて、人数は少し減りましたが、残されたメンバーの平均的能力は、これまでの歴史の中でも1番なのですよ。その証拠に、「マリちゃんの歩いた夢」の音取りも、本当に効率よく終わります。

組曲「蝶」の3曲目「灰色の雨」の音も、鍵盤ハーモニカの音さえあれば、初見でもドンドン進んでいきます。これ、とても器用。東海メールクワイアーでは、とてもこうはいかない。初見の速さと正確さは、現在「日本一のアマチュア男声合唱団」とも言われる東海メールよりも数段上。

では、東海メールクワイアーにあって合唱団「空」に無いものは何かというと、①主体性と②集中力なんですよ。もちろん、大人と子供とを単純に比較することはできないですけれども、参考までにバラしておきますね。

①主体性とは何かというと、ようするに「人に頼らないで自分の声をしっかり出す」ということです。だいたい、仕事に疲れはてて、やっとの思いで練習会場に行けた時くらい、自分の声を精一杯だして、その「自分の声」がまわりとどうハモるか、それが楽しみなのですから。だから極端に言うと、東海メールでは、あるパートが一人しかいなくても、その一人はしっかり歌いますから、バランスの問題はさておき、全体の練習に困ることはありません。

これが「空」だったら、もしもソプラノが一人しか出席していなかったら、どうにもならないでしょうね。だから「いけない」と言うのではありません。みんなで互いの声を聴きあって注意深く声を出す…。これは、とても大切なことです。だから、とってもよくハモる。ですが、それだけでは足りないよ…ということです。

メールの「おっさん」たちのような「おれ一人になっても歌いまくる」という「激しさ」というか「ずうずうしさ」というか、とにかくメールは「歌わないではおくものか」という意思が全員にある。これを嶋田先生は「主体性」と呼んでおきます。

②集中力とは何かというと、指揮やピアノに合わせて自分をコントロールする力…。あるいは、自分のパートの声が足らないと思ったら、隣の人の分も自分が出してしまおうという、やっぱり「ずうずうしさ」かな?逆に、自分のパートが多すぎると思ったら、自分の声をセーブしますから、やっぱり「ずうずうしさ」ではない。集中力です。

「空」のみなさんにお願いなのですが、一度、東海メールが本気になる時(つまり定期演奏会)の演奏を聴いてみてください。合唱団「空」関係のコンサートに何度か出演してくださっている東海メールですが、あれはあくまでも余力をもって参加する、いわば「お座敷」です。今年の東海メール、第51回定期演奏会は、嶋田先生ももちろんそうですが、火の出るような燃える演奏になります。父母の方々も含めて、今後の「空」が何を目指すべきか…という指針になりうると思います。チケットはあと12枚。先着順で差し上げます。

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